第42回 秋祭り実行委員長より、皆様への御礼

2023年12月26日
グアム日本人会
青年部長 兼 第42回秋祭り実行委員長
冨江 高広

第42回日本人会秋祭り~「主役」の皆様への御礼

 2023年もあと数日を残すばかりとなりました。皆様方はどんなクリスマスをお過ごしになりましたでしょうか。そしてもうすぐお正月。日本人や日本文化にとってのお正月の持つ意味は他国のそれに比べても大きな意味をもつイベントです。来年が皆様にとってよりよい年になるよう祈念しております。
 さて、秋祭り終了から1か月強が経ちました。ご挨拶がおそくなりましたが、秋祭りにご来場いただきました皆様、スポンサー様、運営に携わっていただきました方、すべての皆様のご協力に対し、秋祭り実行委員会を代表して厚く御礼申し上げます。
 会員の多くの方は当日ご来場いただき、ステージ上でのパフォーマンス、会場内での御神輿の練り歩き、マグロ解体ショーなどをご覧いただいたり、出店ブースでのお食事やゲームやお買い物の数々をお楽しみいただいた方かと存じます。今回はそれらを実施するにあたっての「運営側の思いやお話」をすることで、秋祭りをもっと身近に感じていただければと思います。

〇「大人もこどももみんなが主役」「一生懸命やったからこそ失敗は成功の糧」
 さて、秋祭り前の皆様へのメッセージの中で、私は2つのことを成功のための目標として申し述べました。
 1つ目は「全員が主役」として楽しむことです。内外からのすべてのご来場者、スポンサー様、パフォーマーの方、出店者、好祭会の皆様、フェスティバルメイトの皆様、そして設営や準備、輸送や警備にあたっていただいた方、そして私たち秋祭り実行委員がそれぞれの持ち場で、それぞれの価値観で楽しみながら「主役」を演じていただけたとの手ごたえを感じることができました。
 2つ目は、多少の失敗やハプニングは笑って楽しめるくらいの雰囲気を主役全員で作っていこう、です。幸いなことに、天候にも結果的に恵まれ、大きな病気やケガもなく終えることができました。今回も今後の改善点や反省点はありますが、すべての方が手を抜かず一生懸命にそれぞれの主役を演じきったうえでの改善点や課題です。次回以降の糧となることと確信しています。皆様方からも、次回に向けた建設的なご意見をぜひとも事務局にお寄せいただけませんでしょうか。その際には消費者目線100%ではなく、消費者目線80%、運営目線20%など、運営者になられた気分でお寄せいただけると実現可能性がぐっと近くなります。

〇運営側からみた「The 42nd Japan Autumn Festival at a glance」
 今年の秋祭りを簡単に振り返ってみたいと思います。まだ記憶に新しい前回比がわかりやすいと思いますので要所に盛り込んでご説明させていただきます。

 〇開催時間:2時間早めて14:00開始にしたことで、小さなお子様も参加しやすくなりました。また、パフォーマンスに充てられる時間も増えたことで、演じる側も観る側も満足度は高まったとの報告を受けてます。一方で当日の重要な役割を担うフェスティバルメイト(旧称 ボランティア)のご協力依存度やご協力いただくのべ時間数も増えました。

 〇チケット流通枚数:昨年を上回る販売状況でした。またそれを担保する出店者数や供給量も増加しています。

 〇会場拡張:会場レイアウトの変更を行い、来退場者と滞在者の動線を分離。開催時間の前倒し効果と併せ、ピーク時も含めた全時間帯で会場内の過度の混雑状態問題は完全に解決できました。お気づきいただけましたか??

 〇シャトルバス運行:会場発着場所の変更によりバスと一般車両を完全分離。従来1か所であった会場行バス乗り場も2か所に増やすことにより輸送効率と所要時間短縮等の劇的向上が図れました。

 〇スポンサーパビリオン:秋祭り実施に欠かせないスポンサー様に、秋祭りをより深く知っていただけるため、またスポンサー企業を来場者の皆様にも知っていただける機会を増やしました。スポンサー用ブースの内容拡充と、CEOの皆様からの秋祭りについてのビデオメッセージの紹介などです。

 これらの改善は、前年実行委員会の反省と申し送り、それをもとに真剣に検証を重ねた本年の実行委員会メンバーの発想と考える力があってこそ実現できたものです。特に前回は3年ぶりの実施ともあり、多くの点での苦労があったと聞いています。今回の反省点も次回に活かすことで「進化」し続けていきます。皆さんのご意見もお待ちしています。そして、改善していく一番の近道は、日本人会理事になっていただくことです。理事会も、実行委員会もとても風通しのよい組織で、やりたいと思うことは実現できる場ですので、改善希望と同時に理事への立候補もお待ちしています。

〇外部団体、他国コミュニティとのコラボレーションのきっかけにしたい。
 秋祭り前の私のメッセージで触れたもう一つの目標は当地での地元各コミュニティや当地の他国団体との相互貢献・相互発展によるグアム日本人会の活性化です。新型コロナウイルス感染症のすべてがその原因とは言えませんが、それがきっかけとなって、当地」における日本人コミュニティの限界集落化は確実に進行速度を増しています。
 さらにはグアム日本人会の日本人コミュニティに対しての求心力の低下と島外転出等による会員数、特に法人会員数の減少は、既存のスキームを続ける限り、当会の運営パワーを低下させることに直結します。
 グアム日本人会としての個性や特性は保持し続けることを前提に、各コミュニティ団体との事業ごとの連携・提携や相互乗り入れにより「会員サービスを拡充」していくことが未来に向けた解決策のひとつとなりえます。地元団体や他国の団体への働きかけを強化したことも今回の秋祭りの取り組みの一つです。具体的には地元コミュニティ団体のブース出店や、在グアムの各国政府や民間団体代表クラスにお越しいただき秋祭りならびに日本人会を知っていただく試みを実施しました。

〇秋祭り実行委員会
 最後に今回の秋祭りの骨格作りから各種手続き、当日運営まで同志として苦楽をともにした実行委員会についてです。実行委員会は、日本人会理事・監事・事務局全員と、過去の実行委員や青年部長の立場で秋祭りに携わられた有識経験者とで構成されています。年度初めに選定され、毎年6月から立ち上がる組織です。
 今年の最初の苦難は立ち上げ時から発生。5月24日から25日に当地を直撃した台風5号(マーワー)によるスタートの大幅遅れでした。その影響は最後まで残り、会場内の既存照明設備が復旧できたのは開始2日前。などいろいろな物語がありました。
 実行委員全員の力で成功裏に終えられたことをこの場を借りて厚く御礼申し上げます。


第42回 秋祭りテーマ 「繋ぐ~Connecting to our future」

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!