退任理事のご挨拶(2021年度)

会長  佐藤 光男
 
日本人会理事退任のご挨拶

2019年度に第28代グアム日本人会会長職に就任、以来3年間の日本人会の活動を行って参りましたが、この間沢山の事を学びとても貴重な時間を過ごせた事が率直な印象です。2019年はグアム来島者数が最多を記録してとても景気が良く、地元からの協力を多数得て日本人会秋祭りを盛大に開催することが出来ました。国籍に関わらず参加した人々の満面の笑顔に出会えた事と、翌週はグアムの方々から「秋祭りの成功おめでとう」と祝辞を沢山頂いたことは忘れられない喜びでした。その後の毎月の理事会へも、一つの事を共に成し遂げた理事仲間に今月も会える!と思うワクワクした気持ちは忘れられません。また、地元各地の慰霊祭への参加は自分の知らなかったグアムの歴史を学び、戦後の平和な時代に生きていると再認識させられた貴重な体験にもなりました。

しかし、2020~2021年は誰もが想像もしなかったコロナとの闘いとなり、日本人会の活動は制限されてしまいました。残念ながら秋祭りは2年連続で中止となりましたが「グアム日本人学校の学びの機会を絶やさない」との合言葉の下、ICT教育の為の補助金を獲得してのIT環境を完備したことが、コロナ渦3年目の本年でも教育継続の成果が生きていると感じています。

そして、今年度最後に「JCEG2022」のメディアイベントを企画して好評を得ましたが、従来の秋祭りとは違う人々のネットワークを開拓したことが今後の日本人会の活動の財産となりましょう。来年度50周年を迎えるグアム日本人会ですが、新たな人脈として役立てて頂ければ幸いです。

最後になりますが、3年間の任期を果たせる事が出来ましたのは、各年度の理事各位とグアム日本人会会員のご理解とご協力の賜物でありまして、改めまして御礼を申し上げます。ありがとうございました。


副会長 兼 教育部 部長  平野 裕一郎

理事3年目任期に入った頃から頭の片隅で音が鳴り続ける。年央にかけて秋祭りを何とか開催したいと木村部長と毎日試行錯誤。何かをしなければという強迫観念。鳴りやまない音。井手校長先生発グアム日本人学校の日本文化発信拠点構想の芽生え。グアムにおける日本文化探訪週間開催という発想へ。10月、音は頭に鳴り響き夜も眠れなくなる。Guam TVの小川社長が現れる。日本に関係する多彩な映像作品をグアムの人々と分かち合うアイデア。UOGの倉品教授からJETの卒業生を交えた交流会の発想。木村部長は日本人学校での他ローカル校との交流体験を諦めずGUNTAと連携。11月、佐藤会長とフランク・シミズ氏を訪問。感動のファミリーヒストリー。同時期、佐藤会長は映像作品群のみの総合イベント開催を決断。領事館の尾形首席と連日連夜の企画&予算会議。12月、高木元会長の紹介で日系成功者系譜研究の第一人者ロバート・アンダーウッド氏と出会う。年末、天使が舞い降りる。高木朝子さん、CNNアナウンサーばりの完璧なインタヴュアー。年明け、鳴り響く音はJingleへと変り、これを頭から引っ張り出し小川社長とスタジオでアイリス(プロシンガー)の声で完成。これを機に天使が沢山舞い降りる。ずっと応援してくれた商工部、最適な広告宣伝を実現した渉外広報部、そして今津さん。最後に飛び入り参加の桂三輝。以上、お世話になった皆様へのご挨拶と代えさせて頂きます。


青年部 部長  木村 宏太郎

あれは3年前、当時理事の方々から美濃囲いのような戦法により、気が付けば逃げ脚とどかず、1年目の理事にして青年部長を拝しました。知人に会うたびに「青年部長だって?!あらまぁ~」とか「それは、それは…」という反応ばかり。一体この先どんなことが待ち受けているものやらと、夜も眠れない日々が続いたことを今では懐かしく思います。

2019年度、日本人会秋祭りが40回目であったことに加え、75回目のLiberation Dayという大きな節目が重なり、この秋祭りを通して子ども達とグアム地域の為に、一体何が出来るのか自問自答を繰り返しながら、実行委員会の皆さまと一緒に大変素晴らしい秋祭りを開催することができました。日本人学校の子ども達を筆頭に、普段仕事をさせてもらっているグアムのために、日本の文化を伝えたり、日本に興味を持ってもらえたり、あるいは感動を与えたい、そんな思いが沢山集まることで、40回も開催してこられたのだと確信いたしました。

2020年度、新型コロナウィルスが猛威を振るい、お祭りどころか日々の生活すら変化しました。子ども達にいたっては、当たり前だった学校での授業がオンラインとなり、友達と外で遊ぶことも出来なくなりました。6月には手探りで開始されたオンライン授業をサポートし、変化を強要された子ども達に報いるべく、教育部と連携してICT環境の整備に取り組み、文科省からの補助金も得ることができました。

2021年度、ただの風邪かと思ったコロナは終息せず、ワクチンを打って上手く付き合う生活が定着していました。今年こそ秋祭りを開催しようと気合を入れ直し、入場規制と人数管理が可能なUOGフィールドハウスでの開催を模索しましたが、変異株の出現により断念。秋祭りの他にはやる事のない青年部は、児童生徒数が減少を続ける日本人学校の支援を本業と捉え活動を続けました。子ども達の「学びの場」の変化への対応が問われました。これは世界中にある在外教育施設、全てが同じ状況です。しかし、人生の選択肢を広げ、多様な人生を可能にするのは「教育」であることに、なんら変化はありません。新しい学校像とはなにか、子ども達のために何がしてやれるのかを各関係機関とともに討究し、強い在外教育施設づくりをサポートしてまいりました。そして、JCEG2022では、秋祭りと同じ「子ども達のため、そしてグアム地域の方との文化交流」をスローガンに、日本語教師会のご協力を賜りながら現地校の生徒たちがたくさん参加する企画を通し、日本人学校が日本文化の発信拠点となれるようお手伝いをさせて頂きました。

2022年度、秋祭りが開催できることを心よりお祈り申し上げるとともに、3年間お世話になった皆様に御礼を申し上げます。誠に有難うございました。


渉外広報部 部長 菅谷 いづみ

3年間にわたり理事としての任務を無事満了することができました。未熟で至らぬ点があり、ご迷惑おかけしてしまった事も多々あったかと思いますが、皆様からの温かいサポートを受けて本日を迎えることができました。本当に有難うございました。

19年度と21年度の2年間は渉外広報部、20年度は文化部として勤めさせていただきました。20年度はコロナ禍の影響により、文化部としての活動は皆無に等しく寂しい1年になりましたが、渉外広報部ではたくさんの思い出を作ることが出来ました。初年度は、厄災に見舞わられる前で、本職の方も忙しく、理事としての業務を遂行するのは一苦労でした。特に日本人会のメインイベントともいえる秋祭りに向けて担当した新聞広告の手配は会社業務とは異なり、メディア業界の専門用語が飛び交う中、部長に指示されるがままに交渉し、何とかこなせたという感じでした。不慣れな私を根気強くリードして下さった当時の部長や先輩理事の方々には感謝してもしきれません。21年度は、コロナ禍で広報誌” ラッテ “の製作を休刊したままでしたが、月2回のホームページでの情報発信をタイムリーにこなすことが出来ました。又、コスト削減及び現状以上にHPの情報発信をスムーズに行えるよう、同年度の下期からは具体的にリニューアルHPの製作に取り組むことが出来ました。全てにおいてパートナーの紀美さんをはじめ、総務部、事務局、各理事及び編集員の方々の協力があってからこそできた事と心から感謝しております。更に、急ピッチで対応したJPEG2022の新聞広告のやり取りは初年度の秋祭りを上回るチャレンジで、若干トラブルに見舞われながらも無事終えることができ安堵しております。

日本人会の理事を経験したことにより広い視点での地域の方々コミュニケーションを図ることができ、大変誇らしく感じております。これからは、この3年間の理事としての経験を活かしながら、日々の業務に努めてまいりたいと思います。最後に今後の日本人会の発展及び、益々の社会地域へのご活躍を心から祈念いたしております。


教育部 岡本 智明

日本人会会員の皆様におかれましては、益々のご健勝のこととお慶び申し上げます。

前任の吉田稔氏が会社の辞令で任期途中で帰国する事となり、急遽、理事という大役をおおせつかる事となりました日が、ついこの間のように感じています。
理事の業務は想像以上に忙しかったですが、任期中に2回担当をさせて頂きましたチャリティーゴルフでは、ご一緒させて頂きました理事会の仲間と携わりあった全ての人々から適切なアドバイスと沢山のお気遣いを頂いた事で、なんとか無事に業務終える事が出来ました。そして、毎月参加させて頂きました定例学校理事会では、学校の教職員の方々をはじめ理事会に参加しているメンバー全員が子供達と学校の将来を真剣に考えて意見を交換し、実行する姿を目の当たりに見て、未来ある子供達に対する深い愛情を強く感じる事が出来ました。

理事を経験させて頂いた事は、自分の中で改めて人と人との繋りの大事さを学んだ気がします。そして毎日が新鮮で色々な事を経験させて頂いた事に対しては本当に感謝の言葉しか見つかりません。

最後になりますが日本人会の皆様と日本人学校のこれからのご健勝を祈念しながら、退任の挨拶とさせて頂きます。本当にありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!