ランタンフローティングフェスティバルに参加して
グアム日系アソシエーション主催による第9回ランタンフローティングフェスティバルが9月17日(日)にイパオ公園で行われ参加しました。
日本の灯籠流しを思わせる催しで、参加者は想い想いに自分の願いや祈りをプラスチック製の四角筒の三面に書き込み、浮舟に置かれた蝋燭の灯りを風から守るようにセットして海に流すという行事です。
チャモロ語の精霊をたたえる歌でセレモニーが始まり、ドルフィンジャンプ太鼓クラブの太鼓演奏では、日系アソシエーション副会長のモンテメサさんのバチさばきが決まっていました。来賓の挨拶では、ハガッニャ日本国総領事館の石神総領事が祝辞をのべられ、その後は3人のゲストが家族を亡くした悲しみを灯籠流しのイベントに託すように語りました。
参加者が、誰かが書き込んだ想いの詰まる灯籠の浮船を海に流す頃には、陽も海に沈みかけ黄昏時になっていました。タモン湾リーフの沖で、灯籠を待つボートが黒い紙を切り抜いたシルエットのよう浮かんでいました。浪打際に浮かべられた灯籠は少し、まごつきながら、風に押され、波に引かれ滑るように沖に向かって流れてゆきます。いくつもの淡く揺れる灯籠の船が誰かの意志に導かれるようにまとまり、同じ方向に流れてゆく様に、精霊を感じとてもピュアな気持ちになりました。 私はこの7月に他界した最後の叔父や・知人を悼むとともに、どうぞ私達を見守っていてくださいと書いたのですが、それが届くだろうなあという気持になりました。
日常では少ない、精霊を感じる事が出来たとても良いイベントでした。
グアム日系アソシエーションに感謝したいと思います。
グアム日本人会会長
権田 正