グアム解放記念日 式典に参加して

7/21/23 に開催された、第79回グアムリベレーションの行事に、日本人会より野口、時任
両副会長と一緒に参加致しました。
9:00 から始まったアガニア大聖堂のマスはすべてチャモロ語で静粛に行われましたが
スピーチの内容が理解できず残念でした。チャモロ人の、グアムは我々の島だという矜持を
感じました。79年前にグアムが旧日本軍から解放されたという歴史の重みを感ぜずにはお
られませんでした。

それに引き続き行われた博物館ステージでのリベレーションメモリアルセレモニー、
こちらも知事の開会の辞はチャモロ語で行われました。そして12の村々から花輪の献花。
村ごとに大戦時の旧日本軍が何をしたかが読み上げられ、胸に痛みが刺さります。12の花
輪がすべて並んだ後にグアム解放年である1944年の文字にミリタリーが献花、そして本年
2023年の文字に日本国総領事館、石神総領事が献花。その数字の中央にグアム知事が献花。
15の花輪が並びとても厳粛な気持ちになりました。最後のInspirational Remarks として
Mrs. Carmen A. Kasperbauer さんが、旧日本軍の占領から解放されるまで苦難を生の声で
伝えて下さり、これはまさに体験から出た言霊の響きがあり、胸に迫りました。
Carmenさんは、私が普段から親しく話しているAlupang  Beach  Club のオーナーであ
るSteveさんのお母さんです。その魂の声に心が震えました。

グアムの方は、この大戦での悲劇に対し、Forgive, But don’t Forget. 許すが忘れないよと
いう寛容ではあるが厳しい心持があります。それに対し我々は、辛くても、思い出さなくて
いけないRememberを忘れずに、グアムで共に暮らさなくてはいけないと思います。今年
の秋祭りのテーマは‘ 繋ぐ Tunagu ‘ ですが、このような歴史を含めバランスの取れた
多様性を次世代に手渡せるように努力してゆきたいと思います。
最後に知事が、ここいる人は‘グアム’の子供です。という一言に少しほっとするとともに
子供は母なるグアムに対して何ができるのだろうか。 
多様性の果実を海を越えて日本に、アジアに、US本土に届けなくてはいけない。
そう思わされた素晴らしい式典でした。

グアム日本人会会長
権田 正

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