グアムの思い出

Nippon Travel Agency Micronesia Inc.
堀　仁志

　このたび、５年５か月の在任期間を終え、日本に帰任しました。在任期間中、グアムの皆様には大変お世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。
在任期間を振り返りますと、激動の５年５か月間でした。赴任した2017年は、いきなり北朝鮮ミサイルの脅威により、8月以降大量のキャンセルが出てしまうこととなり、非常に不安なスタートとなりました。しかしながら、ミサイル影響は長続きせず、翌年からはリバウンド効果により、需要は急回復してきました。ただ、この好調も長続きせず、2020年からのコロナ禍による観光産業への影響は、想像を絶するものとなり、今なお苦しい状況が続いてしまっています。
コロナ禍による観光産業への影響は、未曾有のものとなり、政府からの情報も錯綜してしまいましたが、各社とも深刻な状況の中で様々な情報を共有していただき、助けていただきました。グアムには、ライバルでありながらも、苦しいときは相互に助け合い、励まし合いながら、苦境を乗り越えていく、助け合いの精神があります。私も、5年5か月の間、皆様からのご支援によって何とか乗り切ることができました。このたび、日本に帰ることになりましたが、引き続きグアムの担当をすることとなり、現場に近いところから営業活動を強化し、これまでお世話になった皆様に少しでも恩返しをさせていただきたいと思っております。
グアムを離れ、久しぶりに電車通勤をして、人の多さに疲れが倍増しています。グアムの青い海と空、緑のゴルフ場がもう懐かしいです。これからも、できる限りグアムのきれいな空気を吸いに行きたいと思っています。
トンネルの出口が見えてきているとはいえ、まだまだ厳しい状況が続きます。どうぞ、皆様、健康には十分ご留意いただき、明るい未来を信じて進んでいただきたいと思います。
これまでのご厚情に、改めて御礼申し上げます。