グアミンゴのヨーロッパ体験記 第二章 「コロナ事情」
ポーランド・ワルシャワー ここでは何事もなかったかのように、コロナの名残りが全くなかった。マスクをしている人がいないだけでなく、サニタイザーや検温機も目にすることは無い。マスクを忘れると罪悪感とプレッシャーさえ感していた島の感覚から180度。しばらくの間、これは現実なのか不思議で仕方なかった。
はるばるヨーロッパまで来たから、近隣の国へ旅行をしてみよう!EU加盟国は厳しい入国審査や税関を通る事がなく、渡航費がとてもリーズナブル。とはいえ、ホテルや食事代(私の場合は酒代も)を考えると制覇するなんて余裕はこれぽっちも無かった。娘と薄っぺらいお財布と相談した結果、スイーツ好きの娘が小さな頃から夢に見る「花の都パリ」、それから「ビールとソーセージのドイツ」によってポーランドへ帰る事にした。
娘と私『本場の味ってどうなんだろう〜』それぞれ想像は膨らむ。
フランス・パリー バス、飛行機、そして地下鉄を乗り継いでホテルへ。人種の多様性と随所で(駅のホームでも大胆に)楽器演奏をする人々に異国情緒を感じる~っ。自由な空気にとてつもない開放感・・・ボランティア活動で肩に力が入っていた事を実感する。各交通機関では「マスク着用は義務ではなくなりましたが、感染を防ぐため着用を推奨します。」とアナウンスが流れていた。当初フランスでは蔓延防止対策で、未着用の場合には1万7千円の罰金があったという。街中でもマスク着用率は半々、サニタイザーなどはちらほら見かける程度だった。周りに合わせないといけないかな?と気になる母の横で、娘は食事の後に必ずデザートとカプチーノなどを頼み、優雅な休暇を過ごしているように見えた。
ドイツ・ベルリンー パリからドイツ鉄道に乗りベルリンへ。9時間弱の特急、新幹線のような快適な乗り心地!しかし私は途中乗り換えが2つもあり気が気じゃなかった。すると途中で今乗っている電車が1時間以上遅れていることに気づく。乗り合わせに間に合わないじゃないか!どうしよう~(涙)。ホテル代をケチって深夜便にしたことを後悔し、飲んでいたフランスワインが急に不味くなった。日本人が書いたブログを読みあさるも解決策は見当たらない。わかったことはこれは日常茶飯事だっていうこと、半ばあきらめ乗り換えの駅で途方に暮れる覚悟をする。
乗り換えの駅、電車は待っていてくれた!OMG!この安堵ったら!!2時間の遅延でごったがえしたホームは夏休みの帰省ラッシュそのもの。すでに国境は越えており、周囲がマスクをしていることに気づく。ドイツの交通機関ではマスクはマンダトリーだった。それまでひとりバタバタしていた私はマスクをなくして泣く泣くご購入、なんとシンプルな紙素材のマスクが5ユーロ(5ドル位)!なんだかお金の話ばかりしているようですが(笑)そこからベルリンの壁やお目当てのソーセージとビールで満腹、大満足!街中のマスク着用率は0%、電車に乗る時は直前に着用するなど白黒はっきり。
旅最終、長距離バスでポーランドまで帰る際にインターで置き去りにされるというハプニングが発生・・・またそれは機会があったらお話しすることにします。