コロナ対策ばっちり!グアム島内で修学旅行!

2月初旬、グアム日本人学校の小学部6年生と中学部1、2、3年生の4学年で、待ちに待った念願の修学旅行に行ってきました。

グアム日本人学校は、毎年小学部6年生と中学部2年生が日本への修学旅行を実施していました。しかし、令和2年度は、新型コロナウィルスの影響により、開校以来初の中止となってしまいました。そのため令和3年度は、前年度行けなかった生徒も含めて4学年で行くことになったのです。

令和3年度は、当初9月末に3泊4日で日本へ行く予定にしていました。しかし、日本入国時の隔離のことなどを考えると実施は困難と判断し、グアム島内で2泊3日の修学旅行を行うことになりました。

子どもたちは、日本に行けなくなったことは残念そうでしたが、仕方がないといった感じでした。自分の努力に関係なく、無条件に学校行事がなくなっていく。そんな経験をしてきた子どもたちは、どこか子どもらしくない諦めの良さが身についてしまった感じがありました。そんな子どもたちに、「何としてでも修学旅行に行かせてあげたい」「少しでも良い思い出を残してほしい」そんな想いでいっぱいでした。

しかし、無情にもその想いは、また砕かれてしまいます。8月中旬ごろには再び感染拡大が進み、9月実施を断念し1月末に延期することとなってしまいました。日程的にもこれがラストチャンスになりそうでした。1月になってからは、修学旅行の班決めや部屋決め、グアムについての事前学習と、修学旅行に向けて一直線でした。子どもたちもやっと修学旅行に行けるということで、気持ちが高ぶっていました。修学旅行のしおりも出来上がり、「さぁ行くぞ!」と思っていた直前、またもや、まさかの出来事が待っていました。

再び一週間のオンライン授業。修学旅行に行くことはできなくなってしまったのです。直前になってまたなくなってしまうのか…。やっぱり無理なのか…。子どもたちも落胆の表情が隠せません。

何とかしてあげたい。この想いは、教員も保護者の方も、今まで携わっていただいていた関係者の方も、みんな同じだったと思います。その想いから、強行にはなりますが、翌週に修学旅行を1泊2日に短縮して行うことにしました。旅行会社の方にすぐ手配をし直していただき、受け入れ先の方々も、快く受け入れてくださいました。そうして「1泊2日の修学旅行が実施できることになった」と伝えたときの、子どもたちの嬉しそうな表情は忘れられません。

このような経過を経て、2月3日、4日に1泊2日のグアム島内修学旅行を4学年で実施しました。クルーザーを貸し切ってのマリンアクティビティ体験、太平洋戦争国立歴史博物館の見学。

ハマモトガーデンでの自然観察とBBQ、ホテルニッコーグアムへの宿泊。
ジャングルリバークルーズでのチャモロ文化の学習、マイクロネシアモールでの班別分散活動。
どれも子どもたちにとって、とても思い出に残るものになったようです。
しばらくの間、子どもたちは「修学旅行は本当に楽しかった」とつぶやいていました。

「どこに行くかではなく、誰と行くかが大切。このメンバーで修学旅行に来られて本当に良かった」修学旅行中にある子どもが言った一言です。たくさんの方々の協力により、実施された“念願の修学旅行”。諦めなければ、必ずできる。そんな想いが伝わり、新型コロナウィルスにも負けずに、新しい時代をつくっていく子どもたちになっていくことを願っています。

最後になりますが、今回の修学旅行の実施にあたって協力いただいた関係者の皆様、急な変更にも快く対応していただき、本当にありがとうございました。

岡村 尚弥

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