【法人会員紹介】Japan Airlines co., ltd. (日本航空(株))

 おかげさまでJALは、SKYTRAX 社の2018年「ワールド・エアライン・アワード」において、世界最高品質と認められ、「ワールド・エアライン・スター・レーティング」の最高ランクである「5スター」の評価をいただきました。さらに、エコノミークラスシートも、2年連続3回目となる「ベスト・エコノミークラス・エアラインシート」賞も受賞しました。

 JALグループは2020年度までにお客さま満足度を世界トップレベルにまで上げるべく、世界中のお客さまにとって魅力ある商品・サービスの提供に取り組んでいますが、日本のおもてなしの心と寄り添いの気持ちを大切に、グローバルな視点から機内食や機内エンターテインメント、空港・ラウンジサービスなどを改善し、多様化するお客さまに合わせて選択肢の多様化を図ったことや、パーソナルかつ高品質なサービスの導入を進めてきたことが評価され、「5スター」を獲得することができました。

これまでも米国のFlightStats社によるアジア・パシフィック主要航空会社メインライン部門/ネットワーク部門での6年連続第1位の高い定時性品質など数々の賞をいただいておりますが、今回もっとも権威ある賞のひとつであるSKYTRAXより「5スター」認定を受け、サービスや品質を、さらに世界トップレベルへ高めてまいります。

 次にパイロットの実機訓練について。時折グアム空港で朝からおなじみの鶴丸のロゴの入った飛行機がグアム空港を離発着しているのに既にお気づきの方もいらっしゃるかと思います。グアム空港のスケジュールに詳しい方は更に「定期便が来ないはずの早朝・午前中に?」、更に詳しい方は「定期便で使用するB767よりもひとまわり小さいB737が飛んでいる?」とお気付きのことと思います。実は私どもでは2013年よりパイロット養成訓練の仕上げとして実機による離発着訓練を行っており、この訓練では既にライセンスを取得した訓練生が初めて実機での操縦に臨んでおり、約2年半にわたる訓練の最終フェーズになります。

 かつて弊社の実機訓練と言えば日本の最果て下地島にて行っておりましたが、破綻に伴い下地島は閉鎖、代替場所としての候補地を探していたところ、何よりの決めてとして地元として温かく受け入れてくれたここグアムを新たな訓練空港として選定させて頂きました。2018年度は年8回、1回につき連続7日ないし8日で計画し、グアム空港発着のオフピークである午前中に実施させて頂いています。訓練生は養成課程の中で「実機で最低12回以上の着陸を経験する」ことが、JCABによって定められており、実際に約2時間のレッスンでは1名の訓練教官に対して2名の訓練生が同乗しています。

 さて、訓練の具体的中味ですが、教官・訓練生は空港にショウアップすると、まず最初にオフィスで定期便同様の飛行前ブリーフィングを実施、①航空機の重量・重心位置、②出発・到着予定空港と不測の事態の際の代替飛行場(通常サイパンが選定されますが、非常の際にはアンダーセン空軍基地も)、③グアム国際空港施設(滑走路・誘導路・ILSなどの無線航法装置)、④気象情報の概況からレーダーを使っての雲の推移などを確認します。実際のフライトは天気が良ければ有視界飛行で、悪ければILSによる進入、着陸、タッチ&ゴー、ゴーアラウンド(着陸やり直し)などを行います。訓練生はシュミレーターでは感じない風や音や振動など本番さながらの環境で操縦感覚を養い、ATC(=航空管制)との交信での対応力を高めていきます。(ちなみに、ここグアムでの天気の悪い日の揺れは半端ではありません!1時間半以上のジェットコースターをご想像あれ!)

 さて、以上訓練そのものを簡単にご紹介しましたが、地上に目を転じるとここでも訓練空港ならではの独特の状況が。上述のとおり1回約2時間弱の訓練では離着陸をメインとするため定期便と同じ意味での離陸は最初の1回、着陸は最後の1回で、その間の離着陸はタッチ&ゴーの繰り返し、従って使用する航空機のタイヤへの負荷は定期便のそれと比べて高く、1つの訓練飛行の合間の地上整備士は大忙し!日本の国内線の空では通常1日6回程度の着陸ですのでタイヤの交換も1か月に1回程度、それがここではタッチ&ゴーを繰り返すことで約3日程度に1本のタイヤを交換しており、その在庫管理も一苦労です。また、天気の良い日の離着陸にはバードストライクもつきもの(雨天のようにじっとしていて欲しいものですが)。先日もまもなく終了というところでバードストライクに遭難、機体の損傷はありませんでしたが、機体の健全性確認のため訓練は直ちに中断、翌日に再設定となってしまいました。

 ここ数年LCCも含めて航空輸送が増え、世界で将来的にパイロット不足が懸念されています。弊社の事業計画遂行上、パイロットの安定供給は喫緊の課題となっていますので、グアムの皆様の温かいご理解をこれまで同様よろしくお願いします。

 最後に、JALは1970年(昭和45年)にグアム線(東京=グアム)を開設、これまで皆様に支えられ、おかげさまで東京オリンピックの年である2020年の10月に就航50周年を迎えます。開設当時は週3便で「空の貴婦人」と呼ばれたマクダネルダグラス社製のDC-8機による運航でした。

 (ちなみにグアム線就航に3カ月遡る1970年7月1日にはB747「ジャンボ」が東京国際空港よりホノルルに向けて初就航、同年3月11日にB747型機第1便を乗り入れたパンアメリカン航空に続き、JALは太平洋線において2番目のB747型機運航航空会社になった年でもありました。) 

 これからも益々みなさまのご期待とご要望に応えられるよう品質とサービスの向上に努めて参りますので引続きよろしくお願いいたします。

支店長 玉崎 徹

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