「蝶を育ててみませんか?」(清水 優子)

 2017年8月、カラマンシーを一鉢買いました。ベランダに置くとすぐに黒アゲハがやってきて、卵を2つ産みました。実は、日本の友人が蝶を育てていて、以前から私もやってみたいと思っていたのですが、こんなにすぐ産卵してくれるとは思ってもいませんでした。

卵は2-3日ほどで幼虫となり、すごい勢いでカラマンシーの葉を食べ始めました。毎日の成長が楽しみでせっせと写真を撮りました。やがて緑色の終歳幼虫となり、サナギに。1匹はすぐに見つけられましたが、もう1匹は数日間探して、やっとベランダの外壁にくっついているのを発見しました。

 ある朝起きてみると、壁に羽化したばかりの黒アゲハがとまっていました。午後になったらいなくなっていて、旅立ちを見送ることはできませんでした。 その後も蝶がやってきては産卵し、蝶になって旅立つのを何回も見送りました。途中で赤蟻にやられてしまったりして、蝶になれる確率は意外に低く、自然界の生存競争の厳しさも知りました。最近では、飛んでいる蝶を見ると、うちの子の子孫かもしれないと、変な親心を感じるようになっています。

 カラマンシーの苗は10ドルほどで買えますので、興味のある方は蝶を育ててみませんか?カラマンシーの実を絞った後の種をまいても、ちゃんと芽が出て育つので、気の長い方は種から育ててみてくださいね。

清水 優子

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