【グアムで活躍する日系企業】シリーズ(1)建設業界編 

お互いをもっと知り、少しでもグアムの日本人コミュニティを元気で明るくするために、今月から不定期ですが、グアムで活躍する日系企業を紹介する読み物を始めます! 

 第1弾は、建設業界編です。社名が日本の会社と同じ場合、日本語で日本の社名(略称)を、異なる場合は、現地法人名+日本の略社名を記載しました。日系企業がグアムで何をやっているか、ちょっと知ってみませんか? 

【建設業界編】 

建設業界は、建設業と建設関連業に大別でき、建設業は、さらに建築と土木に分かれます。 

ゼネコンと言われる総合建設業者は、建築も土木も行います。そのゼネコンの筆頭が、大林組。日本の5大ゼネコンの一角をなし、グアム海軍病院新築、グアム海軍基地内の護岸工事でグアム進出、Guam Build-up関連の大型案件を実施しています。淺沼組は、グアム進出40年超の老舗中の老舗で、グアムでの実績は数知れず。現在は、最近進出してきた沖縄ゼネコンの雄、国場組とともに、Nikko Hotelの新館の建設に携わっています。三井住友建設の歴史は、1984年から30年を超え、レオパレスやウェスティンホテル、ピアマリーンコンドなどのほか、グアム島内の結婚式用のチャペルの多く手掛けてきました。 

建築では、上物(うわもの=Superstructure)と呼ばれるビルなどの建物を作ります。その建築の中で、電気工事に特化した会社が2社あります。きんでんは、電気工事の中でも、難易度が高い、電圧の高い部分の工事を行うことができ、米軍基地内を始め、ハンバーガーロードから、マリーン・コーロード沿いの地中送電線などの工事も行い、我々日系人だけでなく、グアムの人々の生活に貢献しています。六興電気は、日本でも米軍施設の建物内の電気工事の実績が多く、Guam Build-up関連事業をターゲットとして、6年前に進出してきました。 

建築業の中で、ビル内の空調機器や設備機器の取付け、修理に特化した会社が1社あります。Pacific Modair Corporation(東洋熱工業)は、これまで、多くのホテルの空調機器、設備機器を担当し、オンワードホテルでは常駐による設備の維持管理を担当しています。 

内装工事を得意とするNichironは、ホテルの増改築や内装工事を行い、内装材料の輸入販売等も行っています。 

土木は、空港、港、ダムなどの建設、橋、トンネルなどの道路構造物、宅地の造成工事や、地盤改良工事などを行います。土木の中で、舗装に特化した会社が2社あります。Maeda Pacific(前田道路)は、41年の長い歴史を持ち、サイパンにも事務所があります。グアム島内各地で、特にマリーン・コーロードで多くの道路工事と舗装を行っていて、最近では、デデドの3号線交差点付近の拡幅工事を行っています。NIPPOは、アスファルトプラントという舗装の材料を作る工場をもち、グアム国際空港やアンダーセン基地内の滑走路の舗装、グアム各地の道路工事や舗装を行っています。今日、みなさんが通った道路も、この2社で舗装されたものに違いありません。 

建設関連業は、測量、地質調査、環境調査、設計など、建設において実際の工事以外のことを担当します。6年前からOYO Corporation, Pacific(応用地質)が進出しており、地質調査、土木設計をしています。最近は、道路工事の前に、道路の下にある埋設管(電気、電話、水道、下水など)の位置を道路上から掘らずに調べるサービスを提供しています。また、Vector Works Corporationが、インテリアのデザインや工事、またウェブデザイン、グラフィックデザインのサービスを提供しています。 

建設業や建設関連業は、日常生活において、みなさんと直接の接点はないかもしれませんが、作られたものは大きく、目立ち、長く残ります。長い歴史の中で、日系企業がかかわったものは多く、特にホテルロードの景観は、日系企業が作ったと言ってもいいかもしれません。様々なところで日系企業は活躍しています! 

編集委員 K.N. 

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