日本人学校卒業生 飯島愛美さんの進路講話(グアム日本人学校 教諭 石川 裕敏) 

飯島愛美さんの進路講話 

 9月22日(金)に,グアム日本人学校(全日制)で小6~中3を対象にした進路講話が開かれました。講師は,グアム日本人学校を卒業し,現在グアム大学に通っている飯島愛美さんでした。愛美さんと聞くと,5Kに出場している人はピンとくる方も多いのではないでしょうか?そう,現在グアムでは敵なしの女性トライアスロン選手です。学業にトレーニングにと多忙な中,今回,子どもたちのために時間を作ってきてくださいました。 

愛美さんは,6歳の頃にご家庭の都合でグアムに移り住み,現地校に入ったそうです。13歳になる頃には英語しか話すことができなくなってしまい,そのことを不安に思ったお家の方が,中2からグアム日本人学校に通わせることにしたそうです。全くわからないところから始まった日本語での学習に,最初はとても苦戦したそうです。しかし,短い期間で言語の壁を見事克服し,八王子高校に進学されました。そこからは水泳漬けの毎日。朝4時に起きて,夜10時に寝るまで,毎日6時間以上の厳しいトレーニングを行っていたそうです。その結果,インターハイで3位という結果に!(この頃から既にトップアスリートだったのですね。)その後,立教大学に進学するも,「もっと色々なことに挑戦したい」という強い思いから学校を退学。現在はグアム大学に通いながら,トライアスロンのプロ選手になるためのハードトレーニングと,公認会計士の職に就くための学業という二足の草鞋を履いた生活を過ごされています。そんな愛美さんの原動力は,「目標を設定すること」「とにかくやってみること」「楽しむこと」。高校進学に伴い,将来の進路について思案している中3の生徒たちには特にこの言葉が響いたようです。日本の高校に進学するため,或いは現地校に進学するため,今自分がすべきことは何か。今回の講話を通して,今一度,自分の将来について考えるきっかけとなったようでした。 

進路講話の翌日が大学の試験で,夜遅くまで勉強しないといけないとおっしゃっていたのに,翌日の5Kにちゃっかり出場し,総合優勝を果たしていた愛美さん。そのポテンシャルの高さとアグレッシブさには度肝を抜かされます。愛美さんの生き方から,挑戦し続けること,目標をもって継続して取り組むこと,楽しむことの大切さを学ばせていただきました。これから素晴らしい未来を創っていくグアム日本人学校の子どもたちにも,愛美さんのようなたくましい生き方を歩んでほしいと思います。私も,愛美さんに負けないような生き方(走り)を目指します! 

グアム日本人学校 教諭 石川 裕敏

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