【会員紹介「今月の顔」】日本航空株式会社 長田 博文さん VOL.117

~とっても紳士な航空マン~ 

 今月は、今年6月にグアムにいらっしゃいました日本航空の長田博文(ながたひろふみ)さんをご紹介いたします

ようこそグアムへ。グアムはいかがですか? 

グアムの人は、フレンドリーでホスピタリティがあふれる、とてもあたたかい人が多いと感じました。驚いたことと言えば、停電と車の運転です。7月・8月の突然の停電には参りましたが、停電で信号が全て消えても、整然と車が流れることにもびっくりしました。 

グアムにいらっしゃる前は? 

羽田空港で、グランドハンドリング(荷物の積み下ろし、ボーディングブリッジの操作、機内清掃など航空機運航のための地上サービス)を担当していました。それまでも現場に近いところのサポート業務を長く担当してきました。ここに来る前はずっと日本ベースで、じっくりと海外に住むのは初めてです。 

突然海外の支店長になられるのは珍しくないのですか? 

そうですね、珍しいと思います。もう一つ珍しいことに、私は、グアムの支店長のほかに、グアム運航乗員訓練所マネジャーという肩書もあります。訓練所といっても、特に施設があるわけではありません。日本から飛行機を持ってきて、日本から派遣される教官が行う訓練にかかわる様々な調整を行う役を任されています。現在は、パイロットの免許取得の流れが変わって、ジェット機の訓練はシミュレーター中心となっており、ここで初めて実機に乗ります。そして日本に戻り、国内線で路線訓練を行うこととなります。ここでの訓練はとても大事で、優秀なパイロットを計画通りに養成できないと、路線の拡大はもとより現在の路線を維持することも難しくなります。 

これまでの職歴を少しお伺いしたいと思います。パーサー(客室乗務員)のご経験もあるとか? 

そうです、入社して2年たったころ、研修の一環として1年ほど国際線に乗務しました。当時は成田の独身寮に住んでいて、急に呼び出されて出発し3週間ほど乗務が続くこともありました。中東に1週間ほど滞在しているとき、ホテルの部屋でコーランが聞こえる・・・異国に来たなと感じたのを覚えています。グアムにもフライトで来たことがありまず。明け方グアムについてホテルにチェックイン、昼は休んで夜、日本に戻るというスケジュールでしたが、若かったので昼に寝るはずもなく、なまこだらけのビーチに行ったことを覚えています。 

話は変わりますが、ご出身地は? 

山口県小野田市(現在の山陽小野田市)です。中学校は宇部へ電車で通い、高校は下関に通いました。当時の下関は捕鯨基地として有名で、高校生までに、お弁当の竜田揚げなど一生分の鯨を食べました。大学に入るとき山口を出て、ここに来るまで、ずっと東京・千葉でした。 

ご趣味は? 

大学時代は、山登りとスキー、社会人になってからは、ジョギングとスキーを楽しんでいます。体を動かすことが好きです。これからはゴルフをやろうと思っています。 

こちらへは単身赴任ですか? 

そうなんです。子供は大学生と高校生で、連れてきませんでした。自炊しようと思っていますが、まだ鍋も包丁もなく、外食ばかりです。 

最後に、グアムでやりたいことなどありますか? 

今、JALはB767の1日1便のみです。地元の皆様への貢献が必ずしも十分でないと感じています。どういうやり方ができるかわかりませんが、地元の皆様やお客様の声を良く聞き、何とか皆様のご期待に応えていきたいと強く思っています。 

実は、このほかにもいろいろとお話しを伺ったのですが、インタビュアーが飛行機マニアで、内容があまりにもマニアックでありましたので割愛いたしました。そんなマニアのインタビューにも嫌な顔ひとつせず答えてくださったり、最後の質問へのご回答でもわかるように、とても紳士な長田さんでした。 

おまけ。割愛されたマニアックな会話の例。 
(長田さん)これからフェリーが来ます。 
(マニア)もったいない。お客さん乗せてくればいいじゃないですか。シップは何ですか? 
(長田さん)738で訓練に使います。訓練生が乗って、教官が操縦してきます。 
(マニア)うわー、それ、ちょー乗ってみたいです・・・・・ 
※フェリー=回送の飛行機、シップ=機種、738=Boeing 737-800 

インタビュアー 編集委員 中村 一樹

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