ご帰国される先生のご挨拶 グアム補習授業校

小形 進 校長先生

グアムへ来ることになったのは、「ひょんな」きっかけからです。私に思いがけず教職最後の機会を与えていただいた学校理事会に感謝いたします。

グアム補習授業校を任されることになったのはよかったのですが、なかなか赴任までたどり着けず、保護者の皆様には、ご心配をおかけしました。また、学校理事会や教員の皆様にご迷惑をおかけしました。着任早々に台風に見舞われ、休校の手配、保護者・児童生徒の安否確認、職員への連絡に右往左往する日々が続き、社会インフラのないサバイバル生活を体験することになりました。やっと通常の日常が戻ったと思ったら、夏休みでした。

グアム補習授業校にはグアムの事情があり、よりベターを求めた結果として現状があります。
現状をスタートとして、何ができるかの課題に対して、「子どもたちの学習機会の確保・拡大」「授業の質の維持・向上」「教員が授業に専念できる環境の確保」を念頭に置いてきました。
保護者の皆様のご理解ご協力があり、職員の意欲と熱意によって、わずかながら一歩前進はできたことはよかったと思います。学校は、収益を上げません。職員、保護者、子どもたちとの「信頼と信用」の上に成り立ち、10年20年後の成果をめざしている組織です。教育現場で、わずかながら力になれたことには、微かな喜びを感じさせていただけました。

グアムは地勢的には、私にとって素晴らしい場所です。ヨーロッパやアメリカ大陸と比べ、日本からはるかに近いことと、寒い凍えそうな冬がないことは、私にとっては最適地です。
これにも増して、いちばんよかったのは、多くの人と触れ合えたことです。とりわけ、最も時間を共有できた補習校の職員には感謝するばかりです。グアム補習授業校が一歩前進できたのは、子どもたちと真摯に向き合い、創造力を発揮して、学習指導に当たってもらえた職員がいたからこそでした。補習校の職員には、感謝以外何物もありません。もう少し時間が与えられれば、グアム補習授業校をもっと前進させることができたでしょうね。残念です。
また、日曜日にお付き合いしていただいた方々には、温かく迎えていただき、とてもよくしていただきました。ありがとうございます。

最後に、グアムを「ひょんな」事情から離れます。後ろ髪を引かれる思いはありますが、この辺がよい頃合いかもしれません。私を支えてくださったたくさんの皆様に感謝の意を込めて、離任のごあいさつといたします。

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