ご帰国される先生方のご挨拶 日本人学校 全日制

桐生 照久 先生

 この時期でもまだ1m以上の雪に覆われている豪雪地からの赴任は、その気候に順応するんだろうか?と不安を抱えての赴任でした。また、退職後の自分にとって子どもとの年齢差についていけるのだろうかとも思っていました。
そんな不安は、温かい雰囲気の学校職員や素直で活発な子どもたちと出合いとグアムの開放的な空気で少しずつ解消されていったことを思い出します。
さまざまな個性とさまざまな環境の違い、さまざまな考え方やとらえ方がある中で、それでも全体が調和し、一つのことにみんなで目標を共有し、活動をやり遂げることのできる集団に自分も少しでもかかわれてこれたことで喜びを感じています。

最後になりますが、今まで支えていただいた全ての皆様に心より感謝を申し上げます。グアムでの貴重な経験と人との繋がりを、今後の自分の人生に活かしていきたいと思います。

ありがとうございました。

手島 達也 先生

教職生活34年間の定年退職を迎え、第2の人生をここグアム日本人学校でスタートできたことは、かけがえのないものとなりました。思い起こせば、派遣1年目は、ビザ取得ができず海外派遣が延期となり、日本の自宅からのオンライン会議や授業。慣れないパソコンやICT教育機器を使っての授業やそれに伴う準備。結局グアム島の地を踏んだのが8月14日の日でした。それからオンライン授業が続き、子どもたちに会えたのが翌年の1月下旬でした。派遣2年目となり、ようやく運動会を開催できたものの、保護者や関係者の皆様には、ユーチューブでのライブ配信での参観となりました。何度も何度も延期され、やっとグアム島内で実施できた修学旅行など、それぞれが良き思い出です。

 3年目になり、全校遠足、運動会、学習参観、スクールパフォーマンス、日本への修学旅行、日本人会秋祭りなど、ようやく今までのグアム日本人学校が戻ってきた中での日本への帰国。本当にあっという間の3年間でした。ここグアムで人生第2のスタート切れたことは、想い出深く、かけがえのない日々となりました。

 グアムの美しい海や心地よい風、グアム日本人学校の子どもたち、本当に仲が良く、思いやりのある優しい子どもたち囲まれて、保護者の皆様、グアム日本人会の皆様に本当に支えていただきました。支えてくださった皆様への感謝でいっぱいです。また、私事ですが、コロナ禍の派遣で長女の結婚式に帰国できず、オンラインでの参加でした。初孫にも直接会えませんでしたが、本年1月に来島し、ようやく娘夫婦と孫にも会えました。写真はその時のベストショットです。今まで大変だった想いも吹き飛びました。

「一期一会」ここで出会えた日本人学校の教職員の仲間たち、グアム日本人会の皆様、グアム日本人学校の保護者の皆様との出会いを大切にしながら、ここでの経験をこれからの人生に活かしていきたいと思います。

 最後になりますが、今まで支えていただきました全ての皆様に心よりの感謝を申し上げると共に、グアムに住む皆様の健康と益々のご活躍をお祈り申し上げます。
3年間という短い期間ではありましたが、大変お世話になりました。ありがとうございました。

田川 弘子 先生

Hafa Adai.

グアム日本人会、日本人学校の保護者の皆様、3年間大変お世話になりました。グアムでの生活は実質2年半ではありましたが、多くの方に支えていただき充実した日々を過ごすことができました。

 グアムは思い出の地であったため、家族でグアムを訪れたいという夢が叶いましたが、ロックダウン中だったため、店や公共施設などは閉まり、医療機関への連絡もできない中、これからどうやって生活をしたらいいのか不安でいっぱいだったことを今でも覚えています。担任をしていた5年生の子どもたちと初めて対面授業が叶った時は、本当にうれしかったです。図書に触れる機会が減ってしまった子どもたちのために、オンライン図書館を開設し、ドライブスルーで図書の貸し出しをしたことも今となってはいい思い出になっています。

 2年目、3年目は1年生の担任をさせていただきました。日本語を教える責任と難しさを教員人生で初めて感じました。四季がないグアムで生活科の学習を考えることも難しかったです。季節を感じる活動として七五三やハロウィン、節分をしました。特に七五三では、スミス先生に着物の用意と着付けをしていただき、ダカナイさんには和紙で本物のそっくりの紅葉を作成していただき、写真撮影会を行いました。初めて着物を着る子たちが多く、貴重な体験ができました。このような日本とアメリカの文化体験をできるのもグアム日本人学校の良さであり、日本人会、日本人学校の保護者の皆様のご理解とご協力があるからこそだと思っています。

 3年目は、コロナ前までとはいきませんが、初めてスクールパフォーマンスと、秋祭りを経験できたことが心に残っています。元気いっぱいの1年生の子どもたちとたくさん練習をして、大きな声を出し、歌うことが叶いました。バスに乗ってスーパーマーケット、水族館、消防署、UOG、現地校へ校外学習にも行くことができ、あっという間に駆け抜けた1年間でした。

 そして私事ではありますが、3人の子どもたちも大変お世話になりました。たくさんの方との出会いを通して、英語だけでなく、グアムの文化、人々の価値観、優しさなどに触れ、のびのびと成長することができました。彼らの人生に大きな影響を与えたグアムに私たち家族はまた戻りたいと願っています。日本へ帰国後は、グアムの良さを日本の子どもたちに伝えていきたい思います。

 最後になりますが、皆様のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。今まで本当にありがとうございました。また皆様にお会いできる日を楽しみにしております。

河野 理佳 先生

 旅行が趣味で、思いつくままに様々な国や地域を旅してきました。その中でグアムは、空港に行く道を間違え、行くことができなくなった唯一の場所でした。学生時代、雪が降る中、お土産を入れられなかった空っぽのスーツケースを持って家路に着いたことは、悲しい思い出としてずっと心に残っていました。

 時を経て、今、グアムは、行けなかった場所から、海外で一番長く過ごした場所になり、また、多くの人の優しさにふれた場所へと変わりました。

赴任当初は、新型コロナウィルスの影響を受け、閑散とした街の様子に驚きました。学校では、いくつもの行事が中止になるだけでなく、子どもたちが登校することさえ叶わなくなったこともありました。オンライン授業の期間を終え、一斉に登校してきた日の子どもたちの笑顔は今でも忘れられません。今年度、新型コロナウィルスの緩和とともに行事が復活し、子どもたちが一層明るくなったのを感じました。また、運動会や、スクールパフォーマンスなどの行事を始め、学校が、保護者の皆様や日本人会の皆様など、多くの方々によって支えられていることを実感しました。

少しずつ賑わいを取り戻していくグアム。久々に開催された秋祭りでは、日本の文化がグアムに根付いていることを感じるとともに、ここに至るまでご尽力された多くの方々の存在を思いました。

グアム日本人学校での赴任を終えようとしている今、スーツケースにいっぱいのお土産と、スケースに収まりきらないたくさんの思い出をもって帰国できることをうれしく思います。帰国後も、海や山などの豊かな自然とともに、1時間前の時間帯を過ごす子どもたち、出会った方々のことを思い出しながら、頑張ります。ありがとうございました。 

前田 拓郎 先生

Hafa Adai!
日本人会のみなさま、3年間大変お世話になりました。

3年前の4月、出国の目処がつかず、不安な気持ちになっていたこと。日本からの慣れないオンライン授業に試行錯誤した日々。8月、無事にグアムに到着でき、家族全員で喜んだことを今でも昨日のことのように覚えております。
コロナ禍でのグアム生活でしたが、子どもたちや日本人会の方々、そしてグアムの方々に支えられながら充実した日々を過ごすことができました。

私は、最後の1年間、教務主任として過ごしました。初めての教務主任のため自分が学校を支えられるのか不安でした。しかし、子どもたち、保護者の皆様、PTAの皆様、日本人会の皆様、教職員に支えられながら駆け抜けることができました。本当に感謝しております。

最後の年には多くの行事を通して、グアム日本人学校で育つ子どもたちの良さを側でたくさん見ることができました。
特に、印象的な行事は、今年度の運動会です。規制も少しずつ解除された中での開催で、保護者や来賓の皆様にも参加していただき、盛大に行うことができました。運動会当日は、グアムの暑さに負けないくらい元気いっぱいの幼稚部のみんなの演技やかけっこ、大きな声で応援したり笑顔いっぱいの演技をした小学部のみんな。そして、学校のため、みんなのために一生懸命活動した中学部のみんな。一人ひとりが運動会を充実した日にしようと一致団結する姿に感動しました。

最後になりますが、家族全員グアムを心から愛しています。グアムの人々の優しさ、自然の温もりは、私たちにとってかけがえのない宝物です。いつまでもいつまでも忘れません。またいつかグアムでみなさんに会えることを夢に日本でもがんばっていきます。それまでどうぞ皆様お元気でお過ごしください。3年間大変お世話になりました!

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