超人大谷大飛躍 初の快挙(投稿者 Y.S.)

超人大谷大飛翔 初の快挙 ピッチャーがホームランキング!?

2021年、アメリカ大リーグの開幕以来、大谷翔平(Shohei Ohtani)の投・打(二刀流、two-way)に亘る連日の活躍は眼を見張るものがあります。8月末のある日、動画で【日本語翻訳】“大谷は、ベイブ・ルースと比較にもならない”コリン・カワードが大谷を語る!を見つけました。FoxSportsコメンテーターが、アメリカの野球ファンが大いに憤慨するに違いない事実をきっぱりと言いのけています。その内容は眼から鱗でベイブ・ルース(Herman Ruth)との比較の中で、如何に大谷が驚異的な存在かを説明しています。
https://youtube.com/watch?v=JoYiS1Sygjw

100年程前の時代の寵児で、現在でもなお偉大な野球選手として紛れもなく筆頭に名前の挙がるベイブ・ルース(以下BR)は、あれやこれや“大谷翔平の二刀流”と比較されます。
カワードは、各種データ、時代の状況を引き合いにして二人を比較しています。
BRがボストン・レッドソックスに在籍した6年間の成績は以下の通り。エースで、89勝46敗、防御率は2.19。一方、打者としては391試合に出場、打率は3割8厘で49本(年平均8本強)の本塁打を放っています。打率はまあまあとしても、世間を騒がす程の“元祖二刀流”と呼ぶにはちょっと無理がありますね。

ニューヨーク・ヤンキースに移籍後、打者に専念して通算714本(ヤンキース時代の15年間で659本、年平均44本)のホームランを放ち、打率は3割4分2厘で疑う余地のない偉大なバッターと言えます。ヤンキース在籍中の投手出場記録があります。4年間で5試合、31イニング投げて5勝負けなし。しかし、年平均6イニングズ(1試合分にも満たない)しか投げていないのです。つまり、ヤンキース時代も実際には二刀流ではなかったといえます。

BRが活躍していたころの選手の多くが昼間は肉体労働等の本職を持ち、プロ専業ではなかったのです。しかも、選手は全て白人でした。現在のアメリカ大リーグには、黒人、ラテン系、アジア系(日本・韓国等)を中心とした世界的才能を持つスーパースターが結集しています。更に、近年ではデータに基づいて、戦術が変わり、選手の起用も細かくなっています。特にピッチャーは、軒並み150キロ以上の速球を投げ、先発、中継ぎ、抑えと専門化され、各チームにその分野で腕利きのスターがいます。その様な戦場での戦闘レベルは昔とは格段の差があります。

カワードは、大谷のバッターとしての卓越した才能について言及しています。現代野球では短いイニングを決まった役割を持って攻めてくる投手に対応するだけでなく、場合によっては4回の各打席で違ったピッチャーと対峙しなければなりません。更に、各ピッチャーの繰り出す様々な球種に出くわします。そんな厳しい対決の中で、簡単にホームランを打つのですから凄いの一語に尽きます。“大谷翔平は信じられない存在だ”と言い、“今日の大リーグにはスペシャリストが存在する。世界的スーパースター投手を相手にホームランを打ち、並居る強打者から豪快に三振を奪う投手は今まで見たことがない”と驚きと賛辞を惜しみません。更に、大谷は“ベイブ・ルース以上の存在だ。比較にならない。圧倒的に超えている”と、そして、“この言葉、誰でも引用していいよ”と大胆にも言い切ったのです。

今、大谷が新たな歴史を刻もうとしています。各種可能なタイトルの中でも最大の興味はホームラン王のタイトルです。44本でトップ・タイ(9月13日現在、日本時間)。ポジションがピッチャーです。これは是非取って記録に残して欲しいです。大谷翔平が“正真正銘の二刀流”と言う肩書を疑う人はもういません。これからは、単年だけの活躍ではなく、体調・怪我に充分に気を付けて、出来る限り長く私たちの前にその雄姿とスマイルを届けて欲しいものです。

<投稿者 Y.S.>

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