【会員紹介「今月の顔」】EIKO BARCINASさん Vol.126
EIKO BARCINASさん Vol.126
今回はS P E G U A M ,I N C 東京マート店長 映子さんにお忙しい中お時間を作っていただきインタビューさせていただきだきました。
簡単に自己紹介をお願いします。
EIKO BARCINAS と申します。
1988年チャモロ人と婚姻 北マリアナ諸島ロタ島へ居住。
2008年よりグアム島に移住、今年で33年の島の生活になります。
ロタ島にいらしたと伺いました。その辺りのお話をお聞かせください。
若い頃から海が大好きで、南の島に憧れてました。どうしたら住めるかと真剣に考えていました。ある日、新聞記事にロタ島の「イエローサブマリン」について掲載がされていました。観光用の文字通りの黄色い潜水艦でした。ビートルズの”イエローサブマリン”が頭をめぐり、ロタがどこに在るかも知らないのに、「わぁ行ってみたい..」と思った事を覚えています。その後旅行で行った沖縄の海に魅了され、始めたスクーバダイビングが夢に拍車をかけることになっていきます。八丈、小笠原、ハワイへとダイビングで島を巡る旅が続き、そんなある日、ふと目にしたダイビング雑誌に目が釘づけになります。
「あなたも、ロタ島で働きませんか」!?
数週間後… 私はロタ島に降り立っていました。
あの新聞記事から15年の月日が経っておりました。
現地(ロタ)のお料理もたくさん作られたとお聞きしました。お勧めのもの、ユニークなもののご紹介をお願いできますか?
婚姻して間もなくの事、近所に住む義叔父が突然他界し、わが家の庭がその調理場と化すことになるのですが、こちらの葬儀はなんと9日間、お祈りに来て下さる来訪者に食事をもてなすのがしきたりです。沢山の親戚連中とぺちゃくちゃおしゃべりしながら朝から晩まで調理を行い、こうしてチャモロ料理を覚えていきました。食材の量たるや牛1頭、豚5頭…という頭単位。魚は一匹々うろこをとり内臓を掃除するところから始まります。それと忘れてならない島の食材ココナッツ、花房からの樹液はトゥバという酒になり、果肉は熟度により呼び名も変わり、それぞれの状態にあった料理へと使われます。
世界中、その国々でよく採れる作物の食文化が発達するように(例えば日本では米は主食ですが、お酒や餅菓子にも発達しました)このココナッツを使う調理は東南アジア/ミクロネシア圏内の特徴だと思います。私は中でも芋類とココナッツを使ったチャモロスイーツがとても好きで、その食感とほのぼのとした素朴な味わいは、島ならではのものだと思います。
現在東京マートの店長でいらっしゃいますが、コロナ禍で何かご苦労されたことなどありますか?
昨年3月のロックダウンより一年が経ちますが、あれからまだ時が止まったままの感覚ではいるのですけれど…エアーフライトが止まり、それまで毎週航空便で仕入れていたパンや、生菓子、生鮮野菜などが入荷できなくなりました。今だにこれは緩和されておらず、再開も今だ未定です。ならば船便に乗せられるものは無いか?と、少しでもお客様のご期待に応えられる物はないか模索してまいりました。そんな中、キャベツや白菜など巻き物野菜や、果肉の厚いピーマンなど、数種の野菜が船旅にも持ち堪える事が判明。小売り向けの冷凍野菜等も探し出しました。食パンや生菓子は冷凍で輸入できるブランドを見つけて今に至ります。これにはまた最善な状態でここまで運び込むことが可能となった日本の技術に、感服しかありません。
最後に会員の皆様へのメッセージをお願い致します。
まずは何より「東京マート」「東京マートエクスプレス」のご愛顧に感謝をさせて頂きたいと存じます。コロナ禍規制により、安全確保の為営業時間の短縮、また入場者数の制限等あり、狭い店内への入場に至るまで店外で長時間並ばなくてはならないという、本当にお客様にも我慢、試練を頂きながらの一年でした。今、こうして少しずつ規制は緩和されてきてはおりますが、まだまだ元に戻るまでの道のりは簡単ではなさそうです。どんな中においても主婦の目線で「今できる事」を見つけ出し、変わる時代にも対応できる小回りの利くフットワークを保ち続けたいと思います。デスクワークが多い毎日ではありますが、店の方にも立ちますので、見かけた際は気軽に声をかけてください。今後とも地に根差したオペレーションを心がけてまいりたいと思います。皆様の変わらねご愛顧のほどを、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
東京マートでは冷凍のお野菜が豊富で色々な種類の冷凍野菜をパスタに入れたり煮物にしたり夕飯の支度をする時とても重宝しております。また東京マートに行く度に新しい商品が入っており毎回楽しんで買い物しております。最近では日本酒もたくさん入っていてびっくりしました。
今回はお忙しい中インタビューを引き受けていただきありがとうございました。
<インタビュー 編集委員 S.T.>