コロナ禍!ペット同伴の帰国

 私がグアムにて帰国の内示を頂いたのが、帰国予定日の1か月前でした。

 帰国準備期間がほとんどなく、まず心配したのが日本から連れてきていた猫の帰国でした。現在唯一グアム日本間を飛んでいるユナイテッド航空に連絡したところ、持ち込みも貨物もペットの輸送をしていないとのことでしたが、 そうした状況の中で、最終的にはJALの貨物便に乗せることが可能となりました。

 同時に成田検疫所にメールで連絡を取り、ペット輸送の手続きについて確認したところ、丁寧に必要書類や手順を教えていただけました。しかし、問題であったのは、「動物の輸入に関する届出書」を ペットが日本に到着する40日前までに提出する必要があります。帰国の際はこの書類の提出が重要と思います。

<帰国前グアムで必要な手続き>
 その後、必要な手続きとしては、動物病院での健康診断と三種混合予防接種(任意)、ノミダニ予防の点滴薬を購入し、診断書に先生のサインをもらいます。
状況によっては、狂犬病予防接種やマイクロチップの埋め込みが必要となる場合がありますので、事前に成田検疫所に確認することをお勧めします。

 診断書サインの際に、成田検疫所の推奨する診断書フォームを予めホームページより入手していましたが、動物病院の方で書類記入を間違えたため、動物病院のフォームを使用したところ、必要事項が不足しており(成田検疫所が確認してくれます)、やり直しとなりました。次に、動物病院での書類作成が完了したあとに、*デパートメント•アグリカルチャーへ行き、輸出承認のサインをもらうのですが、当日はサインがもらえず、提出した次の日の夕方に受け取る流れで時間がかかります。私の場合は、ここでもサイナーがサインの場所を間違えたため、結果三度も訪問することになり、飛行機の出発まで1週間しか時間が無かったので、慌てる羽目となりました。輸出の際の健康診断は10日前より受けられますので、帰国が決まったら書類作成に余裕をもって取り掛かることをお勧めします。万が一書類に不備があると、成田空港にて最長180日のペット拘留となりますので注意が必要です。

<日本での引き取り人について>
 さて、ペットを貨物で送る際にもう一つ重要なことは、現地での引き取り人です。家内を猫到着の一日遅れのユナイテッド便で送り出しましたが、猫のストレスを考えて、到着したその日に受け取りをし、家内の実家に送るため、兄に引き取りを頼むことになりました。代理人の委任状が必要で、事前にメールで送るとともにペット本人と一緒に(ゲージに取付)原本も送ります。飛行機到着が夕方でしたので、手続きが夜に始まりましたが、ここでも一つ問題が発生しました。

<成田空港で検疫検査と書類審査通過後>
 検疫所の輸入検査と書類審査を無事通過したあと、税務署にて申告するのですが、書類の一つにハンコが無いということで、審査が止まりました。 事前に成田検疫所とのやり取りで、本人のサインがあれば、ハンコはいらないと確認していましたが、税務署の担当者によってはルールが違うようです。結局ハンコ無しでも審査は通りましたが、猫を引き出せたのは夜中の11時過ぎとなりました。

<ペット同伴帰国のアドバイス>
 これからペット同伴で帰国される方についてのアドバイスとしては、今の状況下ですとペット輸送が可能なのがJALしかないので、よくJAL便のスケジュールを確認されることと、グアムでの書類作成の難しさを考えて、時間に余裕をもって準備することが重要となります(グアムタイム?)。また、成田検疫所に提出する「動物の輸入に関する届出書」は、40日前までに必要なので、帰国日が正確に決まっていなくても、帰国しそうな予定到着日で提出しておくことを お勧めします。延長する分には何度でも変更届け出書で日程を変更できますが、前倒しの変更は出来ません。

 以上、私の体験上のペット輸送についてお話しましたが、皆様が大事な家族であるペットと一緒に帰国できることを願っております。

*デパートメント•アグリカルチャー
https://amcguam.com/guam-department-of-agriculture PHR社より資料提供

犬や猫を海外指定地域(グアム)から戻る場合の手順(1)

犬や猫を海外指定地域(グアム)から戻る場合の手順(2)
犬や猫を海外指定地域(グアム)から戻る場合の手順(3)

投稿 F.M.

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