「抜萃のつづり」(編集委員 天畠実沙子)
金庫で有名な熊平製作所から毎年発行されている「抜萃のつづり」という小冊子をご存知でしょうか?この一年に発行された新聞や雑誌から心に残る文章などを、文字通り「抜萃」したものをまとめた小冊子です。
もとは、熊平製作所の創業者熊平源蔵氏が自分のために抜萃して集めていたものを、昭和6年に社会への恩返しのために刊行し、得意先に配ったことから始まったそうです。とても評判が良かったので、今では発行部数を増やし、日本全国の官公庁、公共団体、金融機関、企業、寺社、学校、図書館など、また、平成31年1月29日現在、世界115か国の日本大使館、総領事館に寄贈されているとのこと。
作者も内容も様々なので、読みやすいうえ、必ずどれかしらの文に共感したり、心を動かされたりすることと思います。
残念ながら市販はされておりませんが、グアムの総領事館広報文化室にも、寄贈された「抜萃のつづり」があり
ますので、借りて読んでみてはいかがでしょう。
編集委員 天畠 実沙子