慰霊塔・慰霊碑の清掃のご報告(2017年12月10日) 

 12月10日ジーゴにある平和公苑にて太平洋戦争で亡くなられた戦没者のための慰霊塔・慰霊碑の清掃と慰霊が行われました。当日は日本人会理事・会員の皆様、ピースリンググアムの皆様、南太平洋戦没者慰霊協会、日本国総領事ご夫妻、首席領事ご夫妻、日本人学校教員の皆様、日本からご参加の皆様とあわせ、総勢60名以上の方で清掃活動、慰霊を行いました。 

 清掃後、集団自決が行われた洞窟前にて参加者全員による「ふるさと」合唱。“こころざしをはたして いつの日か帰らん 山はあおき故郷 水は清き故郷。” 

 二児の母として、ふるさとを見ることなく散っていった若き兵隊さんたちを思い、身につまされる思いでした。清掃中スコールに見舞われ、洞窟までの道はぬかるみ滑りやすくなった階段を下りていく中、私は当時に思いを馳せ、未舗装の真っ暗なジャングルを恐怖と戦いながら一歩一歩踏みしめ歩いた兵隊さん達は何を思い、感じていたのか。またふるさとで待つ彼らの母、妻、友人達の祈るような思いを想像すると、自然とこの地に散った兵隊さんたちに寄り添いたい気持ちが湧き上がると同時にこのグアムで安全に生活する日々に感謝し殊更強く平和を祈願せずにはいられませんでした。 

 鬱蒼とした洞窟前から公苑へと上がるとスコール後のグアムの美しい空の青にブーゲンビリアが映え、合掌をイメージした真っ白に聳え立つ慰霊塔が私達の美しい未来を象徴しているようで、悲しみから一転すがすがしさを感じられる締めくくりとなりました。また、その後も引き続きアンダーソンバックゲート手前の最後の激戦地慰霊碑、アガット慰霊碑の清掃、慰霊とが行われました。縁あってグアムに住む私達、お時間があればぜひ一度参加いただければ幸いです。 
                           

文化部 ペレス 麻衣

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